竹生島へのアクセス
びわ湖に浮かぶ島「竹生島」への航路は3通りありますので、前後の旅程に合わせて選ぶことができます。
出入港 | 片道時間 | 往復料金 |
今津港 | 25分 | 2,640円 |
長浜港 | 30分 | 3,130円 |
彦根港 | 45分 | 3,000円 |
また運行会社は琵琶湖汽船とオーミマリンの2社がありますので詳細は各社HPをご覧ください。
京阪グループが運行する琵琶湖汽船(今津港・長浜港発着) 琵琶湖汽船HP
近江鉄道グループが運行するオーミマリン(彦根港)オーミマリンHP
今回、我が家が乗船したのは今津港になるので、琵琶湖汽船ということですね。
いよいよ乗船時間になりました。
竹生島(ちくぶしま)
古くから「神を斎(いつ)く島」として祟られ、人々に厚く信仰されてきた竹生島は周囲2kmほどの小さな島です。
島全体が花崗岩の一枚岩で周囲のほとんどが急な断崖になっており、寺院など島の建物は全て港側に集中しています。
その寺院や店舗で働いておられる方々は神職・僧職含め、島外から通っておられるので、夜になると島は無人島になります。
また国宝及び重要文化財の6年がかりの修復工事が2020年に完成しています。
施設名 | 竹生島(ちくぶしま) |
寺院 | 宝厳寺 |
神社 | 都久夫須麻神社 |
拝観時間 | 9:30~16:30 |
入島料 | 大人 500円 子供 300円 |
HP | https://www.chikubushima.jp/ |
竹生島の周辺はベイト(ブラックバスの餌となる小魚)が多く、ベイトを主食としているバスが狙えるので、バスボートの人が多くいます。
いよいよ上陸です。
上陸するとまず初めに拝観券(入島料)を購入し、すぐそばにおられる係の方に渡します。
島内マップはこんな感じです。
我が家の観光ルートはこんな感じ。
宝厳寺本堂→三重塔・宝物殿→唐門・観音堂→舟廊下→ 都久夫須麻神社 →竜神拝所
宝厳寺(ほうごんじ)
船着き場から 「祈りの階段」 と呼ばれる宝厳寺の本堂へ続く165段の急な石段を登ります。
今日に限って気温34℃、体中から汗が湧き出てきます(;’∀’)
祈りの階段を頑張って登りきると日本三大弁財天の一つ、竹生島弁財天の祀られる宝厳寺本堂です。
宝厳寺 本堂
宝厳寺は、神亀元年(724)に聖武天皇が、夢枕に立った天照皇大神から「江州の湖中に小島がある。その島は弁才天の聖地であるから、寺院を建立せよ。すれば、国家泰平、五穀豊穣、万民豊楽となるであろう。」
というお告げを受け、僧行基を勅使として遣わし、堂塔を開基させたのが始まりだそうです。
寺院名 | 厳金山 宝厳寺(がんこんさん ほうごんじ) |
宗派 | 真言宗豊山派 |
本尊 | 大弁財天 |
創建 | 724年 |
札所 | 西国三十三所 第30番 江州三十三観音 第17番 びわ湖百八霊場 第44番 神仏霊場巡礼の道 第138番 |
国宝 | 唐門 法華経序品 |
重要文化財 | 観音堂 渡廊 石造五重塔 絹本著色十六羅漢図 他多数 |
日本三大弁財天とは、滋賀県・宝厳寺、神奈川県・江島神社、広島県・大願寺のことです。
納経所
御朱印はすぐそばの納経所でいただけます。
観音霊場巡りの方はこの先の観音堂の参拝をお忘れなきよう。
三重塔・宝物館
竹生島の三重塔は室町時代の1487年に建立されましたが、江戸時代に落雷で焼失。
現在のものは2000年に当時の図面を基に古来の工法で再建された三重塔です。
宝物殿は、昭和28年(1953)に建立。
(湖国文化財の一大宝庫といわれた宝物館入館は別途300円必要)
ここから階段をくだり、 唐門・観音堂→舟廊下→ 都久夫須麻神社へ向かいます。
国宝「唐門」
太閤秀吉が建てた”現存する大阪城唯一の遺構”である国宝「唐門」です。
この唐門は秀吉が建てた大阪城に架かる屋根付きの橋「極楽橋」の門「極楽門」が移築されたものだそうです。
豪華絢爛といわれた桃山時代を代表する建築物なのです。
重要文化財「観音堂」
「重要文化財・観音堂」は「国宝・唐門」をくぐり抜けたところにあります。(唐門の後ろと言ってもいいかもです)
ご本尊は千手千眼観世音菩薩(秘仏)で、西国三十三所の第三十番札所です。
(御朱印のルーツ「西国三十三所巡礼」)
施設名 | 観音堂 |
建立 | 慶長8年(1603年) |
御本尊 | 千手千眼観世音菩薩 |
観音堂は唐門の移築と同じ頃に建てられたそうです。(唐門と一緒に豊国廟から移されたんじゃないかとも言われてます)
重要文化財「舟廊下」
「舟廊下」とは観音堂から国宝・都久夫須麻神社へと続く渡り廊下のことです。
この舟廊下、太閤秀吉が乗ったであろうご座船を解体利用した廊下であることから、この名が付けられました。
竹生島は平地が極端に少なく、建物は斜面に敷かれた石垣の上に懸けるように造られています。
都久夫須麻神社 (つくぶすまじんじゃ)
古くから”神と仏が住む聖域”として、一つの宗教で信仰されてきた竹生島。
明治の神仏分離令までは、宝厳寺と習合していたため、 竹生島弁財天社と呼ばれていました。
その名残で現在でも竹生島弁財天社としても有名な神社です。
施設名 | 都久夫須麻神社 (つくぶすまじんじゃ) |
御祭神 | 市杵島比売命 (いちきしまひめのみこと) 宇賀福神 (うがふくじん) 浅井比売命 (あざいひめのみこと) 龍神 (りゅうじん) |
創建 | 459年 |
国宝 | 本殿 |
御祭神の浅井比売命とは竹生島誕生の神話に登場しています。
昔、多多美比古命(伊吹山の神)と浅井比売命(金糞岳の神)と高さを競い合いました。
しかし多多美比古命が負けたことに怒り、浅井比売命の首を切り落としてしましました。
その首がびわ湖に落ちて、誕生したのでが竹生島という神話があります。
国宝「 都久夫須麻神社 本殿」
国宝・ 都久夫須麻神社 本殿です。
神仏分離令発行前までは宝厳寺の本堂だったそうです。
竜神拝所(りゅうじんはいじょ)
都久夫須麻神社のびわ湖に突き出した所に竜神拝所があります。
竜神拝所は略称であり、正式名称は「八大竜王拝所(はちだいりゅうおう はいじょ)」といいます。
※拝所とは、聖域を前にして拝むための場所のこと。
ここでは竜神の神様に願い事ができる「土器(かわらけ)投げ」ができます。
土器(かわらけ)に願い事を書き、湖面に突き出た宮崎鳥居へと投げる。
かわらけが鳥居両足の間をくぐると竜神様により願いが成就すると言われています。
かわらけは2枚400で購入し、1枚に自分の名前を書き、もう1枚に願い事を書きます。
(鳥居の周りが白いのは、たくさんのかわらけが落ちているからです。)
売店・お土産物
竹生島にはお店が2店舗あります。(昔ながらのお土産屋さん と シャレた感じのカフェ)
名物は弁天さまのミルク饅頭「ねがいだるま」と「近江牛まん」に「弁天様のラテアート」。
他にも湖魚の佃煮や銘菓、びわ湖グッズ、お酒などがありました。
今津港へ帰路
船の出港時間により、上陸時間は約75分と限られていますが、島内はは宝厳寺・ 都久夫須麻神社 ・売店しかないので十分に観光できます。
また今津港往復便は1日4~5便ありますので、詳しくは琵琶湖汽船HPをご覧ください。
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