天ケ瀬ダムとは1964年に竣工した淀川本流に建設された唯一のダムです。
ドーム型アーチ式ダムと呼ばれ、ダムの高さは73mもあり、大自然の中に現れるコンクリートの人工物は迫力と美しさを感じさせてくれます。
天ケ瀬ダムとは
天ケ瀬ダムは上流に日本最大の湖 琵琶湖を抱え、下流に大都市京都や大阪など近畿圏の中心部を貫き大阪湾に注いでいる。
水力発電を目的とした洪水調節、上水道に活用される多目的ダムとして機能しています。
名称 | 天ヶ瀬ダム |
住所 | 京都府宇治市槇島町槇尾山 |
tel | 0774-22-2188 |
見学 | 無料 |
見学時間 | 8:00~16:45 |
HP | https://www.kkr.mlit.go.jp/yodoto/ |
見学の受付
車を停め、府道3号線(通称:宇治川ライン)から管理事務所の方へ歩いていくと、受付があります。
ここで見学者名簿に記入したのちにダムを見学することができます。
見学通路の様子
見学通路の先に見える山並みは、天ヶ瀬森林公園で、階段を登って行った展望スペースからは、天ヶ瀬ダムを一望することもできます。
右手の建物の操作室から、天ヶ瀬ダムのゲートの操作を行っています。
放流口
見学通路からアーチ式ダムの放流口が見えます!残念ながらこの日は放流を見ることはできませんでした。
天ヶ瀬ダムには2種類のゲートが備わっています。(上側4門、下側3門)
下側の3門が”コンジットゲート”と呼ばれ、通常放水時にこのゲートから放流を行っています。
そして上側4門は”クレストゲート”と呼ばれ、洪水時にここから放流されます。
クレストゲートはダムが完成してから1度しか使われたことがないそうです。それが2013年9月の台風18号の際で、約1ヶ月半の間24時間続けて放流していたそうです。
展望台
天ケ瀬ダムと鳳凰湖を上から望める唯一の場所です。
枝木が茂り見通しの悪い時期でしたが、大自然と人工物の調和を堪能することができます。
展望台までの道のり
見学通路の先に展望台への階段はあります。
展望台まではおおよそ10分で辿り着くことができます。
展望台からの景観
ダムによって形成された人造湖はその形が翼を広げた鳥のようなので、平等院鳳凰堂が近いことから鳳凰湖(ほうおうこ)と名付けられています。
ひと気が少なく心細いところがありますが、穴場スポットとして自然を満喫できます。
天ケ瀬森林公園
展望台の傍には”天ケ瀬森林公園”があり、園内には遊歩道が整備されバードウォッチングや森林浴が気軽に楽しめます。また公園内にも展望台があり、鳳凰湖や宇治の街並みなどの素晴らしい眺めが広がります。
駐車場
天ケ瀬ダムには見学者専用の駐車場はなく、車は道路を挟んで反対側のロータリーに駐車します。
ダムカード
名称 | 天ケ瀬ダム |
所在地 | 京都府宇治市 |
型式 | ドーム型アーチ式コンクリートダム |
ゲート | クレストゲート コンジットゲート |
堤高 | 73m |
堤頂長 | 254m |
完成年 | 1964年 |
管理者 | 国土交通省 |
この他、既設ダムの機能増強を目的にトンネル式放流設備を新設する再開発事業を実施中です。
トンネル径は最大で幅23m、高さ26mと日本最大級の水路トンネルとなるそうです。
周辺の観光スポット
天ヶ瀬ダムは上流に琵琶湖、下流に宇治の観光地を持ち合わせた都市型ダムです。
周辺には宇治や大津市の観光地が多数あり、こうした観光名所を巡る途中にダムを見学することもあるそうです。
京都・宇治の観光スポット
滋賀・大津の観光スポット
まとめ
・大自然と人工物の調和を堪能できる
・見学通路の先に展望台・森林公園がある
・ダムの見学やダムカードは無料
・見学者用駐車場はないが、ロータリーに駐車可能
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