大規模な解体工事が始まっている
石山駅北口
旧ルネサス石山工場。
何ができるのか
いつできるのか
現地を見に行ってきました。
旧 ルネサス石山工場の場所
気になる工事現場は、JR石山駅北口の目の前です。
背の高い大きな防音パネルで覆われていますが、駅改札のある橋上の窓から現場を見ることができます。
ちなみにルネサス石山工場と呼んでいますが、正確にはルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリング株式会社の滋賀工場です!
今回は分かりやすいように、ルネサス石山工場と呼ばせていただきます。
名称 | ルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリング株式会社 滋賀工場跡地 |
住所 | 滋賀県大津市晴嵐2丁目9-1 |
ルネサス石山の土地譲渡
この場所には、ルネサス セミコンダクタマニュファクチュアリング株式会社の滋賀工場がありました。
半導体市場の競争激化や新興国市場の台頭を受け、経営が悪化していた親会社であるルネサスエレクトロニクスが工場の閉鎖及び集約を決定。
工場閉鎖後は、アーク不動産へ譲渡することを2021年8月にプレスルームにて発表されていました。
土地譲渡は2021年10月末までに完了され、今年になって解体工事が始まっているという経緯です。
ルネサスとは?
ルネサス エレクトロニクス株式会社の設立は2002年(平成14)。
日立製作所と三菱電機、NECの半導体事業を起源とする半導体製造メーカーで、かつて世界を席捲してきた日の丸半導体が規模で勝負するために設立された合弁会社です。。
社名のルネサス(RENESAS)には、“Renaissance Semiconductor for Advanced Solutions”を取って名付けられた、”あらゆるシステムに組み込まれることで世の中の先進化を実現していく真の半導体のメーカー”という想いが込められいるそうです。
NEC石山工場(関西日本電気)
この石山工場は、1943年にNEC(日本電気)のテレビの真空管製造を製造する事業所として開業され、石山駅周辺が賑わっていました。
その後、ルネサスへ統合されるまでは関西日本電気株式会社として操業されていたそうです。
JR石山駅北口の昔のようす
ちなみに1970年(昭和45)の石山駅北口の様子が写真で残されて、平和堂石山に展示されていました。
何ができるの?
それで気になるのは、ルネサス石山工場の跡地に何ができるか?ってことです!
答えは”開発事業の概要”に表示されていました。
開発事業の用途に「商業施設用地1区画 と 共同住宅用地3区画」と記載されています。
と、いうことはショッピングモールが1つに10階建てマンションが3棟も建設されるということ?
しかもマンションの戸数は、382+367+252戸とすでに決まっている様子。合計すると1,001戸!
超巨大な集合住宅が建設されるようですよ!!
開発事業者はアーク不動産。
連絡先は”アズ都市開発株式会社”と記載があるので、電話をして今後の予定を聞いてみました。
「現在進行中の解体工事は、2023年(令和5)10月を目途に終了し、造成工事を2025年(令和7)7月末を目途に完了させる予定です。」と、教えていただきました。
そうなるとショッピングモールやマンションの建設は、2025年8月以降から始まるものかと思います。
アーク不動産とは?
上記のアーク不動産とは、大阪市中央区に本社を構える総合不動産企業です。
現在、コーナン大津瀬田川店や東京インテリア大津店などがある旧 パナソニック滋賀工場跡地の開発なども手掛けた不動産会社のようです。
ルネサス石山工場跡地の現在
それでは旧ルネサル石山工場の解体工事現場を見ていきます。
今回は、石山駅北口をスタートし反時計回りに1周してきました。
石山駅北口ロータリー
まずは石山駅北口ロータリーから見ます。
石山駅改札口から階段を降りて、北口ロータリーに出るとさっそく防音パネルに囲われたルネサル石山工場の解体現場が目の前に現れます。
工事現場の入口シャッターのすき間から中の様子が伺えました。
建物と基礎の解体で瓦礫の山ができあがっています。
東レ滋賀事業所<ルネサス石山工場跡地>
石山駅北口から琵琶湖方面に歩き、振り返った写真。
正面の赤と白色の煙突は”東レ滋賀事業所”です。
石山駅周辺には日本を代表する大企業の工場が集中している場所でもあります。
国道1号線沿いにある”東レ滋賀事業所”は特に目立つので、知らない人はいないくらいです。
工事車両が出入りゲート
更に琵琶湖方面に歩いていくと、工事車両が出入りするゲートが開放されていました。
そして工事業者は、総合解体業の中谷組。
大津市大江に本社のある中谷組は、旧ロイヤルオークホテルの解体も請け負っています。
その出入りゲートから石山駅方面の写真。
その出入りゲートからローム方面の写真。
ルネサス石山工場の隣には、電子部品メーカー大手のROHM(ローム)株式会社滋賀工場もあります。
ROHM(ローム)滋賀工場
2015年には、ルネサス石山工場の半導体工場の一部をロームに譲渡されています。
パワー半導体及び圧電MEMS等の生産体制強化を進めているロームへ、平成28年2月を目処に譲渡されたようです。
日本精工 大津工場
その工事車両出入りゲートのすぐ近くには、ベアリングメーカー最大手のNSK(日本精工)大津工場もあります。
日本電気硝子 本社
ROHM滋賀工場の隣りには、特殊ガラスで未来をつくる”日本電気硝子”もあります。
日本電気硝子って本社は石山だったのですね。
その他、カチオン電着塗装を得意とする大津電気やベアリングや機械加工を得意する湖国精工など、モノづくりの会社が多いエリアです。
今井兼平の墓
源氏の木曾義仲(きそよしなか)の腹心武将の今井兼平(いまいかねひら)の墓の横を通っていきます。
兼平は、討死した義仲のあとを追って口に刀をふくみ馬から飛び降りて自害するという壮絶な最後だったようで、今井兼平の義勇を称え建碑されました。
そして住宅街や時間貸駐車場の脇を歩いて、石山駅北口に戻ってきました。
見てきたように石山駅北口には大きな会社が多く、マンションが完成すると住みたい人がたくさんいると考えられます。
一方、時間貸や月極の駐車場や駐輪場は少ない印象でした。
こちらの市営の石山駅前自転車駐車場も空き待ちが発生しているとおっしゃっていました。
これから益々賑わいが創出されてくるであろう石山駅周辺を楽しみにしましょう(^^♪
工事現場のようす <2023年10上旬>
滋賀で建設中の大型施設
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