冬の味覚の王様といえば、カニ!!
甘みたっぷりの身はもちろん、
カニみそが好きという人も
多いのではないでしょうか?
カニは日本各地で水揚げされ、
好んで食べられていますが、
特に水揚げの多い蟹のことを
四大ガニとも呼びます。
食べ応えのある”タラバガニ”
各地の呼び名を持つ”ズワイガニ”
濃厚なカニ味噌の”毛ガニ”
幻のかに”花咲ガニ”
四大ガニの特徴
ここからは、四大ガニそれぞれの
特徴について見ていきます。
食べ応えのある”タラバガニ”
タラバガニは漢字で書くと「鱈場蟹」
そう、名前の由来は鱈(タラ)の
漁場で、よく網にかかってきた
カニとのことでついたそう。
食用蟹の中で大きい部類に入り、
ぎっしりと身の詰まった太い脚は
身の甘さを感じながら、
口の中でとろけていく
食感が楽しめます。
ただし、タラバガニのカニ味噌は
味が悪く、普通は食べません。
そしてカニ味噌自体がほとんどないため
買うなら食べる脚だけを
買ったほうがお得です。
(高い金額でまるごと1匹を買っても、結局はミソの部分は食べないので)
タラバガニの旬は年に2回あります。
・冬:身入りが最もいい11~2月。
・春:産卵時期の甘さが増す4~5月。
タラバガニの生息域は、
北海道からアラスカ湾まで
北洋に広く分布しています。
国産のタラバガニは北海道の
稚内でわずかに獲れるだけで、
ほとんどはロシア・アメリカ・ノルウェー
からの輸入に頼っています。
(輸入量は約2,000万トンに対し、日本の水揚げ量は110トン以下)
味がよく大きくなるタラバガニは
カニの王様(キングクラブ)と
呼ばれています。
(脱皮回数が多く、大きくなるオスの方が美味しいとされています)
各地の呼び名を持つ”ズワイガニ”
ズワイガニは「楚蟹」と書き、
“楚”は「すわえ」とも読まれ、
なまって「ずわい」と
言われてきました。
ズワイガニは多くの別名を持つ
蟹でもあり、地方ごとに呼び名が
あることで有名です。
・山陰地方 : 松葉蟹(マツバガニ)
(出荷の際に折りたたまれる脚が松葉に似ていることから)
・北陸地方 : 越前蟹(エチゼンガニ)
・丹後半島 : 間人蟹(タイザガニ)
松葉ガニ・越前ガニ・間人ガニと共に
ブランド化されており、
地方によって呼び名が変わっても、
ズワイガニの食べ方は、
ほぼ全国共通です。
そして”かに道楽”などで有名な
蟹の看板は、ズワイガニです。
ズワイガニの脚は10本、
タラバガニの脚は8本です。
脚の数の違いは、生物学上の違いで
ズワイガニは”カニの一種”ですが、
タラバガニは”ヤドカリの一種”
だからです。
旬は漁期である秋〜春。
なんといっても身の甘みと、
ほどよく繊維を感じる食感が人気です。
濃厚なカニ味噌の”毛ガニ”
毛ガニは、その名の通り殻に
短い剛毛が生えている蟹です。
甲羅の大きさは15cmほどで
体つきはずんぐり、足は短く太いのが
特徴ですが、身がぎっしり詰まっていて
身は甘く食べごたえ抜群です。
蟹味噌を食べるなら毛ガニが一番!
だと言われるほど、甘くて濃厚な
蟹味噌が毛ガニの醍醐味。
水揚げ量が少なく、希少な毛ガニは
タラバガニやズワイガニと比べて
最も高価な蟹です。
幻のかに”花咲蟹”
花咲ガニの呼び名の
有力な由来は2つあります。
・熱を加えると鮮やかな赤に変色するので
”花が咲いたよう”とのことでついた説。
・根室沖でたくさん獲れたので根室半島の古名
「花咲半島」にちなむ。
(太平洋に突き出た、岬の鼻先からあて字の”花咲”があてられた)
北海道の主に根室半島付近で獲れる
花咲ガニは、おいしい昆布が獲れる
夏から秋に旬を迎えます。
数の減少により漁獲制限されており、
7月~9月ごろに漁が解禁されます。
根室市では毎年、8月末に
“かに祭り”が行われます。
日本では道東でしか獲れないため
「幻のカニ」といわれています。
コスパの良いカニ
カニの種類は世界で8000種、
日本にも1000種以上いるといわれていますが、
食べられているカニの種類は
それほど多くありません。
日本各地が誇るブランドガニは
もちろんですが、クリガニや紅ズワイガニ
ワタリガニやタカアシガニなど
四大ガニ以外のカニは
コストパフォーマンスが高いといえます。
続いて蟹を購入するポイントについて
解説していきます。
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